だ~れが殺した…

↓コマドリ(英名ロビン。クック・ロビンw)

IMG_4006.jpg

冗談はさておき…
このブログではあんまりキナ臭い話題は扱いたくないんだけど、このネタだけは正直オモシロすぎて辛抱たまらん! …というわけで、イギリスで起きた元スパイ暗殺未遂事件について。

イギリス政府は、ロシアで開発された神経剤(とみられる薬物)が使用されたことを主な理由に、暗殺事件はロシアの仕業だと主張しているが、推理・スパイ小説好きの発想からすると、メチャクチャ胡散臭い…と思わずにはいられないのだ。
一連の報道を見ていると、私はついフレデリック・フォーサイスの『ネゴシエーター』という作品を思い浮かべてしまう。アメリカの軍需産業のトップたちが、自分たちの事業の衰退につながる米ソ平和条約の締結を阻止するために、アメリカ大統領の子息を殺害して、それをソ連の仕業に見せかけようとする話だ。あの小説も、殺害に使用されたものが解析の結果ソ連製だと判明して…という流れになっているのだが、今回の事件の裏には、なにかあの話に似たものがあるような気がしてならない。

以下、その理由を列挙してみる。
(この記事を「趣味・暇つぶし」カテに分類したことから察して欲しいが、あくまでも推理小説好きの視点からの考察に過ぎないことをお忘れなく)

1.まず、イギリス政府の主張によれば、事件に使用されたのはロシアが開発した神経ガスらしいが、それってプロの殺し屋が自分の名前が書かれた凶器を暗殺に使って、そのまま現場に置いてきた…っていうようなもんで、お粗末すぎて信じがたい。トランプならいざ知らず、元KGBのプーチンは、そこまでアタマ悪そうには見えないんだよね。
こういう場合、推理小説なんかだと「犯人は他者に罪をなすりつける目的で、わざとその凶器を使った」という推理が出てくるのが定石だが、この現実の事件では、何故かそういう考察がまったくなされていない。

2.また、イギリス側の発表では終始、この神経ガスはロシア製の《ノビチョク》と見られる、という言いまわしが使われていて、なにやら断定を避けているのである。ロシア側は、それがホントなら採集された毒物のサンプルを提示してくれと要求しているが、イギリス側は拒否しているらしい(少なくともラブロフはそうボヤいている)。
ロシアを非難するなら、証拠として現物を突きつけてやればいいのに、何故そうしないのか?

3.さらに、使われた毒物が本当に《ノビチョク》だったとしても、それが直ちにロシア政府が関与した証拠にはならないこと。《ノビチョク》と見られる物質の化学構造は、ウィキペディアにだって載っているぐらいで、別の何者かが同様の物質を合成した可能性を全否定できるとは思えないのだ。
ドイツで開発された毒ガスを某カルト教団の化学チームが合成したのは、現実に起こった事件だ。

4.1について、ネット上では「ロシアは裏切者を許さないという態度を示すために、わざとロシア製と分かる神経剤を使ったんだろう」てな意見も散見されるが、犯行声明を出してナンボのテロリストじゃあるまいし、後で関与を否定する都合を考えたら、そんなムダな示威行為は避けるのが普通と思う。
だいいち、標的とされたスクリパリ氏という人は、2006年にロシア国内で逮捕され、収監されていたという事実がある。もしロシアが「裏切者は許さない」という姿勢なら、わざわざイギリスまで出かけて行ってリスクの高い暗殺なんかしなくても、その頃に国内法で処刑できたのだ。

5.上の理由と重複するが、このスクリパリ氏は2010年に、例の「美しすぎるスパイw」ことアンナ・チャップマンとの身柄交換で国外に出された人である。ロシアが彼を処刑したかったんなら、その時に彼以外の誰かを交換に出せば良かったのだ。もし拠所ない事情でスクリパリ氏を出さなきゃいけなかったとしても、その後8年も放っておいて、なんで今さら? という疑問が残る。
むろん、これについては一般には公開されない情報によって説明がつく可能性はあるのだが。

…こうやって考えていくと、実はイギリス(あるいは西側諸国)の方にこそ、「ロシアの仕業ってコトにしたい理由」があるんじゃないかと勘繰りたくなる。

イギリスのメイちゃんは(すでに「イチ抜けた」宣言したはずの)EUに乗り込んで諸外国の同調を求めたのだが、その主張は身もふたもなく言ってしまえば「確実に証明はできないけど、プーチンならやりそうでしょ⁉」ってことだ。推定有罪。ホントに21世紀の法治国家の元首か? と言いたくなるほど乱暴な結論だし、トランプ・アメリカはともかく、西ヨーロッパ諸国がこれに同調してロシア外交官の追放に踏み切ったというのも、オドロキというか呆れてしまう。こいつら、戦争したいのか?
…まあ、先進国のトップともなれば、シモジモには知らされないような情報を大量に得ているのだろうし、その上で判断してるんだろうとは思うのだが、このままいくと、ホットな戦争までは行かなくとも冷戦状態に逆流しそうな勢いだ。それで一般には「可能性が高い」としか表現できない(断言できない)理由しか提示されないのは、どうにも納得がいかない。

…大丈夫か、人類…と、思わずにはいられない。
関連記事
スポンサーサイト

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://angiebxl.blog.fc2.com/tb.php/360-759e4396
該当の記事は見つかりませんでした。