ベルギー西端の街は「東の果て」

先週末は天気が良かったこともあり、ふと思い立ってオースデンデへ行ってきた。ベルギーの西端・北海に面した港町である。イギリス行きのフェリーの発着地でもあり、いわばベルギーの西の玄関だ。


↑オーステンデ駅

駅舎を出ると、すでに潮の香りが漂ってくる。それもそのはず、駅のすぐ前が入り江になっているのだ。入り江にはたくさんのヨットが係留されていて、その向こう側に街が見える。

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夏には海水浴場として賑わう街だが、今はすでに8月も終わり。泳ぐにはもう寒い気候だし、この日は波も高かったので、写真を撮りながら海岸をぶらぶら散歩することにした。

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↑古い灯台へと続く桟橋。なかなか趣きがある。
灯台自体はもはや現役を退いているようだ。古すぎて危険なため、近づけないようにフェンスで囲まれている。人が近づかないので、今では海鳥の憩いの場になっているらしく、この日もウミウが並んで日向ぼっこしていた。

DSCF8740 (2)

↑砂浜を歩くカモメ。海水浴客に慣れているらしく、近づいて行っても逃げないどころか、人間がスナックなんか食べていると、カモメの方から近づいてきて「なんか寄越せ」という目つきでじっと睨む。カモメはけっこう顔つきが怖い。思わず脅迫に屈してマーチェスの尻尾なんか投げてやると、地面に落とすことなく見事にキャッチする。

DSCF8702 (2)

↑晴天の割りに風の強い日で、絶好のセーリング日和だったらしく、沖合にはヨットの影も多く見られた。

ところで。
先にも書いた通り、ここはベルギー西端の街である。ところが街の名前はオーステンデ(Oostende)、つまりオランダ語で「東端・東の果て」という意味なのだ。何故でしょう???
実は、中世にはこのあたりは Testerep と呼ばれる、本来の海岸線に沿って伸びる細長い島だったのだ。島の両端に漁村があり、西側がヴェステンデ(西端)、東側がオーステンデ(東端)と呼ばれていたのである。実際、オーステンデから海岸に沿って少し南西に下ったところには、今もヴェステンデ(Westende)という街が存在する。
つまりここは、国の西端である以前に、小さな島の東の端っこだったのだ。後世になって島は本土と陸続きになり、かつて島と本土を隔てる海だったところには細く入り組んだ運河が残るのみとなった。それでも都市は島の漁村だった当時の名称を受け継いでいるため、主要鉄道の西の終着駅名が「東の果て」という、奇妙なことになったのである。

これ、意外とみんな知らないんだよね。もちろん、オランダ語を知らない人は特に不思議とも思わないだろうし、こんなトリビア知らなくたって何の不都合もないけどさ
まあ、もし誰かと一緒にオーステンデに行くことでもあったら、話のタネに使ってやってください。
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2 Comments

ちはこ says..."写真が!"
こんにちは😃😃
先日コメント書いたのですがどうも投稿されず消えていたのでもう一回書きます٩( ᐛ )و
写真が本当に素晴らしいですね✨
ヨットのやつなんて構図とか、なんかもう著名な画家さんの絵みたいです。
て、表現力なくてすみません_:(´ཀ`」 ∠):
最初の駅のも好きで何度も見ちゃうんだなぁ。
料理も写真も腕磨き過ぎですわ(笑)
2017.08.29 10:32 | URL | #- [edit]
AngieBXL says..."Re: 写真が!"
ありがとー!!!v-344
まあなにしろ、おさがりとはいえプロから譲ってもらったカメラだからさ。プロ級の機材を使えば、シロウトでもそれなりの絵が撮れてしまうってのが正直なところだったりするんだけどね… ^^;
2017.08.29 20:26 | URL | #- [edit]

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