kaymak(カイマーク)

ベルギーは半世紀ほど前に、トルコからの移民を積極的に受け入れた時期があった。そのため、ブリュッセルにはけっこうトルコ人が多く、それゆえに彼らが経営するレストランや食料品店も多い。で、トルコ系スーパーマーケットに行くと、つい買ってしまうのが、この kaymak(カイマーク)という乳製品の缶詰である。(日本語版Wiki では「カイマク」という表記になっていたが、トルコ人の発音を聞いていると ma の部分にストレスがあって長音っぽく聞こえるので、とりあえずここでの表記は「カイマーク」としておく)

数年前、知り合いのトルコ人の女性から「トルコの伝統的な朝食だ」と紹介されて以来、我が家でも朝のコーヒーと一緒に好んで食べるようになった。これまでにも何度か、これについての記事を書こうと思いつつ、いつも写真を撮るのを忘れて先送りにしていたのだが、今朝ようやく忘れずに食べる前に写真を撮ったので、アップしてみる。



我が家ではバゲットを半割りにしたものに、まず kaymak をたっぷりのせ、その上にハチミツをかけていただく。こってりした濃厚なクリームの味がコーヒーによく合って、非常にオイシイ
実際、ポーションミルクの代わりにコーヒーに入れるという使い方もあるらしい。

このクリームの正体であるが、基本的には牛乳を温めたとき表面に浮いてくる膜と同じものらしい。ただし、もっと大量のミルクをゆっくり長時間あたためなければならない。そうするとタンパク質と乳脂肪分の混ざったものが層になって浮いてくるんだそうで、kaymak はそれを集めたものである。そういえば、モンゴルにも似たような製法で作る乳製品があると、何かで読んだ記憶がある。してみると遊牧系民族につたわる伝統的なミルクの加工法なのであり、けっこう歴史の古い食べ物だと言えそうだ。
この缶詰は大量生産品なので、わりとクリームがユルイ感じだが、手作りのものだともっと凝縮されてバタークリームのような見た目と食感になる。私も過去に何度か、遠方にある大きいトルコ・スーパーで手作り品をゲットしたことがあり、確かに缶詰のものよりもコクがあって美味しかった。ただ、やっぱりちょっと量に対してお値段が…

というわけで、まあこの缶詰でも十分オイシイし、遠くの店まで行かなくても近場のトルコ食料品店で手軽に手に入るので、我が家ではこれが定着している。

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