人もすなるブログといふものを我もしてみむとてするなり

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9月始まりの新年度って…

毎年おなじことを書いている気がするが、北ヨーロッパの9月というのは、一年でもっとも気が滅入る月じゃないかと思う。一日ごとに目に見えて朝が暗くなり、日が短くなっていくと、明るい季節が終わったことを痛感する。未練たらたら、だけど呼び戻す術もなく、遠ざかっていく夏の背中を見送るというのは、なかなかツライものがある。

そしてヨーロッパでは、よりにもよってこんな憂鬱な時期に新年度がスタートするのである。夏時間だけは続いているので、日の出時刻はすでに午前7時を過ぎており、学校へ行く子供も仕事に出かける大人も、まだ暗いうちにベッドから這い出さねばならない。明るく楽しいヴァカンス・シーズンの記憶も冷めやらぬ中、なんとなく「あ~あ…」って気分になるのは人情というものだ。新年度だからって前向きになれるとは、とても思えないんである。
だからヨーロッパ人の多くは、働くのが嫌いなんじゃないかって気がしてくるのだが、どうだろう?

そこいくと、4月に始まる日本の新年度はいいよなあ。冬が終わって暖かくなり、日も長くなるうえ、一年のこの時期を特別に祝うかのような満開の桜! もう、浮かれるなって言う方が無理。一時的な幻想かも知れないが、この時期の日本は夢と希望が溢れまくりであって、それと同時に新年度が始まるっていうのは実に建設的かつ自然だと思う。

近年、東大を中心とした一部の国立大学(特に旧七帝大)が、日本でも9月始まりの年度制を導入しようと動いているらしいが、正直どうかと思う。それによって、欧米からの留学生を増やしたいという目論見らしいが、日本の国立大学であるからには、やはり日本人の学生に主眼を置くべきじゃなかろうか。
まあ、留学生のことは別にしても、一続きの年度の途中で長期の夏休みがはさまることにより、カリキュラムが中断されるという不都合はあるのかも知れない。でも、そんな合理主義一辺倒で9月始まりにしてしまったら、おそらく「新年度」とか「新入学」と言う言葉は、今のようなピカピカの輝きを失ってしまうんじゃないかと思う。

もちろん日本の9月は、北ヨーロッパほど気分が暗くなる季節ではないだろう。でも残暑が厳しく、なんとなくグッタリしがちな季節ではあり、あんまり前向きになれないんじゃないかなぁ。
…9月始まりの新年度って、どうも不健康な気がしてならないぞ。

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