物騒な話

先週の金曜日・23日から日曜日25日にかけて、ブリュッセルでは恒例の『ブリュッセル・ジャズ・マラソン』が開催され、我が家の近くのサブロン広場でも、土曜日の夜までは野外コンサートが行われる予定だった。ところが、土曜日の昼間は確かにコンサートをやっていたのだが、夕方からヤケに静かになったと思ったら、広場には誰もおらず、空っぽの仮設ステージが残されているのみになっていた。

ちょっと奇妙な気はしたが、せいぜい今年はサブロン会場のコンサート数が減らされたのだろうぐらいに思って、今夜は静かでいいや…なんて思っていたら、翌日になって、コンサートが急きょキャンセルされたことを知った。そしてその理由というのが、なんと殺人事件だったのだ…!(唖然)

日本でも少し報道されたようだが、サブロン広場のすぐ近く(したがって我が家からもすぐ近く)にユダヤ博物館というのがあるのだが、そこで発砲事件があり4人が殺害されたらしい。3人は即死、4人目は重症と報じられていたが、今朝の報道によると病院で亡くなったらしい。犯人はまだ捕まっておらず、今日になって警察は博物館の防犯カメラに映っていた犯行の瞬間を公開し、一般からの情報を集め始めたようだ。
反ユダヤ主義者の犯行…という報道もあるが、反ユダヤ主義者なんてのは普遍的に存在するワケで、それが特に今回の事件に至るまでには何らかの動機があったはずなのだが、そうした具体的な事情などは今のところ不明ということだ。

そんなわけで、土曜日の夕方も昨日の日曜日も、現場となったユダヤ博物館の周囲は警察によって車両封鎖が行われていて、かなり物々しい雰囲気になっていた。

ところで、土曜日の夕方に夫が家に帰ってきたのは、ちょうどこの事件が起こった直後(30分後ぐらい)である。その時点では私も夫も、まだ事件のことは何も知らなかったのだが、後で知ったところでは、発砲した犯人は大きなバッグを二つ持っていたらしい。そして、その日ウチの夫は作りかけの楽器を入れた大きなショッピングバッグをぶら下げていて、家に向かう途中、その格好で警察による封鎖線の前を通ったらしい(なにしろすぐ近所だったので)。
うわー、めっちゃ怪しい~!
しかし何も知らないこ夫は、何人もの警察官が物々しい警戒をしているのを見て、無邪気に封鎖線の傍まで近寄って行って、警官の一人に「何があるの? またどっかの政治家でも来るの?」と尋ねたんだそうだ。自慢ではないが、ウチの夫はかなりピースフルな顔つきというか、なにやらゴールデンレトリバー系の大型犬が尻尾を振りながらデヘデヘデヘ…と懐いてくるような雰囲気の男である。警官には質問をはぐらかされてしまったらしいが(だから翌日まで何も知らなかった)、そういう外見のおかげか、特に怪しまれて尋問されたりすることもなく無事に通過できたようである。
いやー、拘束されなくてよかったねえ。

それにしても、普段はプチブルが集まるスノビッシュな地区であり、夏場にはイベント花盛りとなるサブロンで、こういう陰惨な事件が起こったことにはかなり驚いた。あの博物館のある通りは、私も最寄りのスーパーマーケットに行くときに通るのだが、ここしばらくは物々しい雰囲気が続くかもしれないので、迂回する方がいいかもしれない…
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