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воистину воскрес!

今日は復活大祭ということで、ちょっとまたロシア語の定型句の話をしようと思う。

昨年は、復活祭を祝う定型句についての記事を書いたが、実はこれで全部というワケではない。復活大祭の日に友人・知人から"Христос Воскресе(キリストはよみがえりぬ)!"と言われたら、同じセリフをオウム返しするワケにはいかない。
「返答の定型」というのが、ちゃんとあるのだ。

Воистину воскресе!
というのが、その定型である。和訳すれば「まこと、よみがえりぬ!」といったところ。人によっては "Воистину(まことに)!" だけで済ますこともあるようだ。早い話が「いや~、キリストさん復活したねぇ!」「ホントにねぇ!」というダイアログになればいいワケだ(古語だと雅びだが、現代語にすると身もフタもない:笑)。

ところでこの воистину というのを辞書でひくと、「本当に・まことに」という意味の副詞として(単語あつかいで)載っているが、もとは истина (真実、真理) という名詞の変化形に前置詞 в がついたものだ。で、もちろん воистину という言い方は副詞としても雅語であるが、истина の方は現代語でも使われていて、そこから истинный という形容詞も派生している。
形容詞の短語尾中性形はしばしば副詞となるが、この形容詞からもやはり истинно という副詞が、さらに派生しており、その意味は「本当に・まことに」。雅語の воистину とまったく同じなのである。

つまり воистину が古語、истинно が現代語というワケ。古語のほうではнが一個だけだが、現代語では2個ついていて、発音もそのとおり「ヴァイースチヌ」と「イースチンナ」となる。
これはロシア語の音に耳が慣れていないと分からないかも知れないが、確かに古語の方が格調高く聞こえる。先に日本語の現代語訳を載せたが、ロシア語でも現代語で "Истинно воскрес!" なんて言ったら、あれと同じぐらい身もフタもなくなるのだろう。

言葉は時代とともに変わっていくものだが、復活大祭にはやはり
Христос Воскресе!
Воистину воскресе!
と格調たかく挨拶を交すのが似つかわしいようだ。
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